「交通事故死亡者数」における警察庁統計と厚生統計の違いについて


前のエントリで「交通事故死者数30000人時代」てなことを書きましたが、これは完全な勘違いでした - The cape of an island


こんにちは!
瑣末なことですが、すこしだけ。



平成20年版犯罪白書より)


「交通事故の死亡者数」の統計は、警察庁によるもの*1厚生労働省によるもの(人口動態統計)*2があります。
警察庁は「死亡者」(交通事故によって、発生から24時間以内に死亡した者)と「30日以内死亡者」(交通事故によって、発生から30日以内に死亡した者)とをそれぞれ集計しています。新聞やテレビで言及されるときの「交通事故死亡者数」は、一般的に前者の「事故後24時間以内の死亡者」であることがおおいです。
厚生労働省は「人口動態統計」で年間の死亡者を死因別に分類していますが、「交通事故による死亡者」(当該年に死亡した者のうち、原死因が交通事故によるもの(交通事故後1年を超えて死亡した者及び後遺症により死亡した者を除く))が死因のひとつとして集計されています。
注意しなければならないのは、警察庁のものは「総人口」が対象で在日外国人も含みますが、厚生労働省の「人口動態統計」(の「年報」)は「日本における日本人」が対象*3になっていることです。


結局、日本国内で発生した交通事故による総死亡者がわかる統計って存在しないんですよねぇ。